長野県小谷村
  
大網火祭り と 姫川太鼓 (2003.02.08) 

 

 

 

長野県北安曇郡小谷村(おたりむら)

大糸線最北の村



海なし県,長野県にあって

唯一日本海が見える

新潟県と長野県の県境の村の大網(おおあみ)地区

1997年の長野オリンピックを機に,国道が改修され

除雪体制が整った.



それ以前は冬期間完全通行止めの



閉ざされていた村で



営々と続いてきたお祭りを取材した



勿論,そこでは太鼓が重要な役割を果たしている













大網火祭り





18時半,遠くから



<ウオー><ウオー>という奇声を発した行列が



たいまつを持って近づいてきた



と同時に





太鼓が始まり,神事が始まる



霊山雨飾山から神を呼び,



この地を拓いたゆえんを舞い踊る.

 






その後,まつりの中盤に向かい



太鼓は,4人の鬼の周り打ちに


  

輪島の御陣剰太鼓にも似ている





やがて,巫女さんが加わった後,4人での演奏が始まる

  





太鼓の演奏が終わると



祭り会場に



下帯に,毛皮やみのをまとったハダカの若者達が

たいまつを持って乱入





円陣を組んで,ウオ〜ウオ〜と吠えながらグルグル回り出した




そして,観光客を拉致し,みこしに乗せて神に供える.




正面の塔に点火され,まつりは最高潮に






若者が,歓喜の声を声を上げて火の周りを踊り狂う





そして,火が消えかかる頃,祭りは終わる.



  




それでも,



氷点下の祭り会場で,びっしょり汗をかいた若者達の



興奮した歓喜の雄叫びやまない



本当に嬉しそうだ.見ていてとても楽しい.











若者の装束や,雄叫びは

うお〜,なく子はいねが〜,という



男鹿半島のナマハゲに通じるものがある.

そうだ,

火祭りは

冬期間,雪で閉ざされた村の

大人の遊びなんだ.



そう思うと,高校生の文化祭のような装束も納得できた

来年も,見に来るね.

来年は,しんしんと雪が降る日の



火祭りが見たいと,思った.



おしまい


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