長野県北安曇郡小谷村(おたりむら)
・ 大糸線最北の村 ・
海なし県,長野県にあって ・ 唯一日本海が見える ・ 新潟県と長野県の県境の村の大網(おおあみ)地区
・ 1997年の長野オリンピックを機に,国道が改修され ・ 除雪体制が整った.
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それ以前は冬期間完全通行止めの ・
閉ざされていた村で
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営々と続いてきたお祭りを取材した
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勿論,そこでは太鼓が重要な役割を果たしている
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大網火祭り
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18時半,遠くから
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<ウオー><ウオー>という奇声を発した行列が ・
たいまつを持って近づいてきた
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と同時に
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太鼓が始まり,神事が始まる
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霊山雨飾山から神を呼び,
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この地を拓いたゆえんを舞い踊る.
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その後,まつりの中盤に向かい
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太鼓は,4人の鬼の周り打ちに
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輪島の御陣剰太鼓にも似ている
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やがて,巫女さんが加わった後,4人での演奏が始まる
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太鼓の演奏が終わると
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祭り会場に
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下帯に,毛皮やみのをまとったハダカの若者達が
・ たいまつを持って乱入
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円陣を組んで,ウオ〜ウオ〜と吠えながらグルグル回り出した
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そして,観光客を拉致し,みこしに乗せて神に供える.
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正面の塔に点火され,まつりは最高潮に
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若者が,歓喜の声を声を上げて火の周りを踊り狂う
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そして,火が消えかかる頃,祭りは終わる.
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それでも,
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氷点下の祭り会場で,びっしょり汗をかいた若者達の
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興奮した歓喜の雄叫びやまない
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本当に嬉しそうだ.見ていてとても楽しい.
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若者の装束や,雄叫びは
・ うお〜,なく子はいねが〜,という
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・ 男鹿半島のナマハゲに通じるものがある.
・ そうだ,
・ 火祭りは
・ 冬期間,雪で閉ざされた村の
・ 大人の遊びなんだ.
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そう思うと,高校生の文化祭のような装束も納得できた
・ 来年も,見に来るね.
・ 来年は,しんしんと雪が降る日の
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火祭りが見たいと,思った.
・
おしまい
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